代表的な画像認識モデル#3:PyTorchを使用した画像認識

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PyTorchは、画像認識などの機械学習タスクを行うための高度なライブラリです。PyTorchを使用することで、簡単に画像認識のモデルを構築し、トレーニングすることができます。このチュートリアルでは、PyTorchを使用して画像認識の代表的なモデルの一つであるResNetを実装する方法を説明します。

ResNet(Residual Network)は、2015年にMicrosoft Researchによって提案された画像認識モデルであり、非常に深いニューラルネットワークを効果的にトレーニングすることができる特徴があります。ResNetは、残差ブロックと呼ばれる特殊な構造を持ち、勾配消失問題を解決することができます。

まず、PyTorchをインストールして、必要なライブラリをインポートします。

import torch
import torch.nn as nn
import torch.optim as optim
import torchvision
import torchvision.transforms as transforms

次に、ResNetモデルを定義します。PyTorchには、事前に定義されたResNetモデルが用意されているため、以下のように簡単に使用することができます。

model = torchvision.models.resnet18(pretrained=True)

このコードは、ResNet-18モデルをロードし、ImageNetデータセットで事前にトレーニングされた重みを使用します。事前にトレーニングされた重みを使用することで、トレーニングするデータが不足している場合でも、高精度なモデルを構築することができます。

次に、データセットをロードし、データの前処理を行います。PyTorchには、便利なデータセットクラスとデータ変換機能が用意されているため、以下のように簡単にデータを前処理することができます。

transform = transforms.Compose(
    [transforms.Resize(256),
     transforms.CenterCrop(224),
     transforms.ToTensor(),
     transforms.Normalize(mean=[0.485, 0.456, 0.406], std=[0.229, 0.224, 0.225])]
)

trainset = torchvision.datasets.CIFAR10(root='./data', train=True, download=True, transform=transform)
trainloader = torch.utils.data.DataLoader(trainset, batch_size=4, shuffle=True)

このコードは、CIFAR-10データセットをロードし、画像をリサイズして中央をクロップし、テンソルに変換し、標準化を行っています。さらに、データセットをトレーニング用のデータローダーに変換しています。

最後に、モデルを定義し、損失関数と最適化アルゴリズムを選択してモデルをトレーニングします。

criterion = nn.CrossEntropyLoss()
optimizer = optim.SGD(model.parameters(), lr=0.001, momentum=0.9)

for epoch in range(10):  # データセットを10エポックでトレーニングする
    running_loss = 0.0
    for i, data in enumerate(trainloader, 0):
        inputs, labels = data

        optimizer.zero_grad()

        outputs = model(inputs)
        loss = criterion(outputs, labels)
        loss.backward()
        optimizer.step()

        running_loss += loss.item()
        if i % 2000 == 1999:  
            print('[%d, %5d] loss: %.3f' % (epoch + 1, i + 1, running_loss / 2000))
            running_loss = 0.0

print('Finished Training')

このコードは、モデルを10回のエポックでトレーニングし、トレーニング中に損失を計算して表示します。トレーニングが完了した後、モデルを保存して後で使用することができます。

以上が、PyTorchを使用してResNetモデルを実装する方法の基本的な説明です。PyTorchには多くの便利な機能やツールが用意されているため、さらに高度なモデルの構築やトレーニングも可能です。是非、PyTorchを使って画像認識のモデルを構築してみてください。

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